導入事例

FileFlex Enterprise
互興運輸株式会社

FileFlex Enterpriseを導入した狙いや成果などについて伺いました

互興運輸株式会社
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オンプレミスのファイルサーバーを外部と共有
入出荷メールのやり取りが不要となり業務負担が大幅軽減!

事例ポイント

通関業、倉庫業を主軸とした総合物流業を展開する互興運輸株式会社は、「新しいものへの果敢なチャレンジ精神」と「品質第一」を掲げて荷主の多様なニーズに答えてきた。今回、荷主として長年のパートナーシップを築くTBK販売株式会社からの相談を受け、セキュアなファイル受け渡し方式を検討。今あるファイルサーバーをそのまま使え、外部とセキュアにデータ授受が可能なFileFlex Enterpriseを導入した。セキュリティ強化だけでなく、従来の煩雑なメールのやり取りがなくなり劇的な業務改善にも成功した。
今回は荷主であるTBK販売、そして互興運輸それぞれの観点から導入後の効果を語っていただいた。

互興運輸株式会社

1950年3月に横浜港近くで設立。半世紀以上にわたり、貿易貨物の取り扱いサービスを提供してきた。サプライチェーンの安全と貿易円滑化を目的として貨物のセキュリティ管理と法令遵守(コンプライアンス)の体制が整備されたAEO事業者として認定されている。

所在地  〒231-0002 横浜市中区海岸通4-23 原田ビル3階

WEB http://www.gokoh.com/index.html 

荷主側のセキュリティ強化により、メールベースのやり取りを見直し

互興運輸株式会社金沢物流センターでは、輸入・輸出貨物のように通関を伴う荷主の貨物を取り扱う業務を行っている。長年のパートナーシップを築いてきたTBK販売株式会社からメールのやりとりについて相談があったのは2023年4月のことだった。
従来は入荷情報、出荷情報などの荷主とのやり取りをメールにExcelファイルを添付する形で行ってきた。しかしTBK販売株式会社のセキュリティ強化により、外部へのメール送信時にファイル添付ができなくなり、代わりにファイル送信ソフトを利用してファイルを送ることが義務付けられた。この場合、入荷情報や出荷情報のメールに加えて、別途ファイルを受け取るためのパスワードメールが送信される。「当社の担当者が日に何十件というメールを互興運輸の担当である荒井さん、渋井さんに送信していますが、パスワードメールも合わせると倍になってしまいます。メールを探すだけでもかなりの負担増になることが予想されました」(TBK販売株式会社布川裕子氏)。
メールの量が倍になるだけでなく、荷主であるTBK販売、貨物を取り扱う互興運輸の双方で業務の負担が増大してしまう。布川氏からの相談を受けて、互興運輸で情報のやり取りについて方式を検討することになった。

オンプレミスのサーバーで外部との情報共有が実現

当初はノーコードでアプリを開発できるツールを検討したが、いくつかの懸念があった。互興運輸では、荷主との業務プロセスに影響がないように、Excelファイルのやりとりについては従来のやり方を踏襲したいと考えていた。「アプリを作る場合に、ファイルの添付をベースとする前提では、作りにくいと考えていました」(互興運輸株式会社 山本誠氏)。
さらにアプリを開発できるようになるには、ある程度の期間が必要だ。要件定義やユーザーへの教育が必要なことが導入のネックとなった。「毎年3月には、TBK販売様の業務が繁忙期に入ります。この時期までにはこの課題を解決して繁忙期を乗り越えたいと考えており、それまでにアプリの開発・運用までこぎつけるのは不可能でした」(山本誠氏)。
そこで山本氏がTCSに相談したところ、「FileFlex Enterprise(以下、FileFlex)」の提案があった。現在使用しているオンプレミスのファイルサーバーを外部とセキュアに共有できるため、ユーザーへのトレーニングがほぼ必要なく、スピード導入が可能だ。
FileFlexの費用対効果についても選定の大きなポイントとなった。「ノーコードのアプリ開発ツールでは、ユーザー単位でライセンスが必要になってしまいます。FileFlexは外部ユーザーのライセンスが不要になる点も魅力でした」(山本誠氏)。
気になるセキュリティについてもTCSの説明により懸念が払拭された。「ゼロトラストベースでVPNに依存しないデータアクセスが可能になることを聞いて、当社で運用できそうな手応えを感じました」(山本誠氏)。

メールのやり取りが不要になり、業務が劇的改善

FileFlexの採用が決定したのが2023年12月のこと。2024年3月1日の運用開始に向けて検証を行った。「検証についてはTCSにサポートしてもらい、順調に進めることができました。運用開始に向けてはフォルダ構成を決めたぐらいで、苦労らしい苦労はありませんでした」(山本誠氏)。1か月の検証を行い、その後、TBK販売と実際の業務に近い形で検証した後、予定通り3月1日より運用を開始した。
当初は荷主であるTBK販売からのニーズに応えた形だったが、自社の業務改善にも大きな効果をもたらした。ファイルサーバーにファイルを置くだけで通知が荷主に届くため、メールのやり取りが不要になり、ファイルもすぐに探せるようになった「私が担当する通関関連の業務では、大きく輸出と輸入に大別されます。メールでやり取りしていた時は、輸出と輸入の情報が混在している状態で探すのも一苦労でした。現在はファイルサーバーにファイルを置くだけでTBK販売様と共有できるため、大幅に時間が短縮されています」(互興運輸株式会社 荒井恒明氏)。

金沢物流センター
荒井恒明 氏

倉庫業務においても改善の効果が得られた。「倉庫では製品の画像を荷主のお客様に送る業務があります。いままではスマートフォンで撮影した画像をデスクトップに保存し、メールに添付していました。現在は、撮影した画像をスマートフォン上のFileFlexアプリから直接ファイルサーバーに保存できるため、手間なくすぐに荷主のお客様へ共有することができます。作業が大幅に簡略化されました」(互興運輸株式会社 渋井大輔氏)。
荷主であるTBK販売の業務においても、メールのやり取りが不要になったことで業務が大幅に削減できた。またFileFlexでは該当のファイルを誰がいつ格納したか履歴で確認することができる点も業務上のメリットにつながった。「現在は担当者以外の人でも簡単に資料を確認できるため、社内の情報共有も強化できました」(TBK販売株式会社 布川裕子氏)。

金沢物流センター
渋井大輔 氏

使いやすく他社にお勧めできるツール

長年のパートナーとしてTCSへの期待も高い。「当社へのプレゼンやTBK販売様へのプレゼン、検討や導入の支援まで含めてご協力いただきました。長いお付き合いなので、いつも安心してお任せしています。今後も引き続き、良い提案を期待しています」(山本誠氏)。
また、山本氏からは「ツールの使いやすさ、セキュリティを担保しつつの情報共有の方法として、FileFlexは本当におすすめしたいツールです。メリットを感じていただけるお客様に営業活動の一環として提供していくことも考えています」との声も聞かれた。
現在はTBK販売との情報共有にFileFlexを活用しているが、今後は他の顧客への展開し、作業の効率化や費用対効果改善を進めることも検討しているそうだ。

金沢物流センター 次長
山本誠 氏

FileFlex Enterprise:ゼロトラストデータアクセス(ZTDA)

ゼロトラストベースのデータアクセスでサイバーセキュリティの高度化へ FileFlexは、データアクセスもゼロトラストで、サイバーセキュリティを高度化します。

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